~ 天文家の人物伝 ~
堀武次(ほりたけじ) 仙台藩近習格軍制係など
ホリ・タケジ 【堀武次】神官。諱は友明、春湖は其号なり、武次と稱す、夙に志を文武諸芸に専にし、小梁川、境野二氏を師とし、?々として學習すること年あり、神道及ぴ天文暦術占筮等の学悉く通暁せぎるなく、叉大立目氏を師として兵学を修め、亦その傳を得たり、嘉永七年慶郭公班を進めて大番士に列せしむ。慶應四年近習格を以て軍制係となり、兵學を以て世子宗敦(?堂)君に侍し、百七十石を賜ふ。維新後神?局社事係となり、叉青葉紳触り祠掌となる。明治9年1月12日没す。享年六十七。(碑文)
堀律之助は,武治の息子。
文化 七年(1810) 堀武治、生まれる
天保十一年(1840) 小梁川貴矩、没する
安政 二年(1855) 土御門家の史料に直弟としての記録あり(以後、史料が残る安政七年まであり)
嘉永 七年(1854) 大番士となる
元治 二年(1865) 正月十五日、堀律之助、土御門家に入門する
正月十五日、堀律之助、誓約状を書く
慶応 元年(1865) 五月十五日、秘奧伝授の許可状及び掟を受ける(律之助・春嶺)
五月、「伝授之事」(堀律之助=友徳ヵ)
慶応 ニ年(1866) 村田明哲,武次、律之助、平野伊勢守の皆伝窺いを土御門家へ出す
律之助免許皆伝
慶応 四年(1868) 武治,軍制係となり、百七十石を得る
明治 五年(1872) 武治,「神道伝書」を著す。この頃、青葉神社神官となる
明治 9年(1876) 1月12日没する
■師弟関係
小梁川貴矩?─┐ ┌─ 佐々木巴渓
(1769-1840) │ │(昭和六年 91歳:神官)
境野七三郎──┼─ 堀武次 ─┼─ 横沢周治
│ (1810-1876) │ (1822-1901)
大立目克明──┘ └─ 堀律之助(春嶺)
(1794-1848)