仙台藩の天文史

~ 天文家の人物伝 ~

殿村晴辰(とのむらはれとき)  生没年不詳


■プロフィール

殿村晴辰(とのむらはれとき) 神道家
 右衛門太。春牙または春芽と号する。
 殿村晴辰は筑紫生まれで寛保年間の始め頃に仙台に来ました。佐竹義根の門人です。佐竹義根の高弟で春芽との号を持っています。宝暦10年に「天学答問記」3巻、宝暦12年に続編である「天文拾遺」5巻を著しています。いずれも弟子の質問に対し答えを与える「Q&A」の形をとっています。タイトルからすると天文の本のようですが、内容を見てみると神道色の大変に強い本です。


■殿村晴辰年表

 享保 十年(1720) これ以前に生まれる?
 寛保 初年(1741) 仙府に来て、佐竹義根の門人となる。
 宝暦 十年(1760) 「天学答問記」三巻を著す。
 宝暦十二年(1762) 「天文拾遺」五巻を著す。
 明和 三年(1766) 「童子の教草」を著す。
          佐竹より、桜田伝右衛門、殿村右衛門太、高橋通三へ一貫許状
 安永 五年(1776) 「安家秘伝書預覚」


■師弟関係

 佐竹義根(1688-1767) ──── 殿村晴辰


■関連資料
 
  
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